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特別展 驚異の超絶技巧! -明治工芸から現代アートへ-

2014年に開催し大好評を博した「超絶技巧!明治工芸の粋」展の第2弾。今回は七宝、金工、牙彫、木彫、陶磁などの明治工芸と、現代アートの超絶技巧がコラボレーション。明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎつつ、プラスαの機知を加えた現代作家の作品に瞠目すること間違いなし!

※会期中、一部展示替えを行います。

受け継がれる超絶技巧のDNA ─ 明治工芸から現代アートへ

山下裕二 (本展監修者、明治学院大学教授)

近年、明治工芸に対する注目度が急速に高まってきました。七宝、金工、牙彫、木彫、 漆工、刺繍絵画など、これまでアカデミックな美術史の世界では等閑視されてきた、おもに輸出用としてつくられた工芸作品が里帰りして、多くの人が瞠目するようになったのです。2014年から翌年にかけて、東京の三井記念美術館を皮切りに全国6会場を巡回した「超絶技巧!明治工芸の粋」展は、そんな明治工芸再評価の機運を盛り上げるための画期的な展覧会でした。以後、「超絶技巧」というキーワードは広く浸透し、もはや美術の世界における流行語となった感すらあります。

このたび、その続編ともいうべき、「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」展を開催します。前回に引き続き、村田理如氏による清水三年坂美術館のコレクションを中心として、さらに近年各所での調査によって確認された明治工芸の素晴らしい作品もあわせて展示します。

そしてさらに、明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継いで、超絶技巧プラスαの機知に富んだ現代作家の作品も多数展示します。彼/彼女らの多くは、いまだ一般的な知名度はほとんどありませんが、100年後、200年後にその作品がたしかに評価されるにちがいないと思います。

この展覧会では、アカデミックな美術史における評価とも、いわゆる伝統工芸のヒエラルキーとも無縁の、明治工芸と現代作家のコラボレーションが実現します。日本人ならではの超絶技巧のDNAがどのように引き継がれているのか、ぜひ注視していただきたいと思います。

【七宝】

ふたりの「ナミカワ」

明治時代に飛躍的な進化をとげた日本の七宝。その発展を牽引したのが、ふたりの「ナミカワ」だ。並河靖之(1845〜1927)と濤川惣助(1847〜1910)。偶然にも同じ「ナミカワ」を姓とするが、姻戚関係などはない。 京都を本拠とした並河靖之は、器胎に金属線を貼って文様の輪郭線を作り、釉薬をさして、窯で焼き付ける有線七宝において、精緻な文様と洗練された色彩表現を極めた。

一方、東京では濤川惣助が、明治12年(1879)に無線七宝を完成させる。無線七宝は、色の境目を区切る金属線を、釉薬をさした後で取り除く手法。色同士の境界が曖昧になるため、絵画の「にじみ」や「ぼかし」のような視覚効果がうまれ、七宝に新機軸を打ち立てた。

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【漆工】

それまで培われた様々な技法をもとに、さらなる精緻さが追求された明治期の漆工。自ら研究・開発した各種の新技法を駆使し、ウィットに富んだ作品をてがけた柴田是真(1807〜1891)と、伝統的技法を軸に、細部にまで究極のこだわりをみせる白山松哉(1853〜1923)は、その代表的作家である。

また大正期に活躍した赤塚自得(1871〜1936)も、明治期の超絶技巧系の漆工を継承し、独自の洗練された感覚の作品を創出した。

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【牙彫】

2014年の「超絶技巧! 明治工芸の粋」展をきっかけに、注目されるようになったのが安藤緑山(1885?〜1955)である。緑山の象牙彫刻、いわゆる牙彫は、野菜や果物、動植物などを主題に、象牙に精緻な彫刻を施し、対象に即した入念な着色を加えた、スーパーリアリズムとでも呼ぶべきもの。象牙の素材そのものの白色を生かす同時代の牙彫のなかにあって、ひときわ異彩を放っている。

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【木彫】

明治期の木彫を支えたのは、もともと仏像を制作していた仏師や、寺社の柱や欄間に彫刻をほどこす宮彫師、印籠を提げるためのストッパー・根付を制作する根付師などであった。

仏師出身の高村光雲(1852〜1934)は、伝統技法に西洋の写実を融合させて木彫の近代化を図り、宮彫師出身の石川光明(1852〜1913)は木彫・牙彫の両分野で活躍した。また根付や象牙彫刻を得意とした旭玉山(1843〜1923)は、晩年、木地に象牙・鹿角など様々な素材をはめ込んで文様を表す彫嵌(ちょうがん)にも、優れた才能を発揮した。

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【自在】

置物のようにみえるが、これらはからだの各部を自由自在に動かすことのできる「自在」、言わば可動式のフィギュアだ。鉄や銀などの金属製のパーツをつなぎ合わせることで、動物や昆虫、魚などの複雑な動きが再現できるように工夫されている。複雑な動きをもつ蛇や龍、伊勢海老などは格好の題材で、金工が主流であるが牙彫や木彫などの自在も作られた。

江戸時代、明珍派の甲冑師によって創始された自在は、甲冑の需要が激減した江戸末期以降に隆盛を迎え、京都の高瀬好山 (1869〜1934)などの作品が欧米諸国に輸出され、賞賛を受けた。

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【陶磁】

慶応3年(1867)日本が初めて参加したパリ万国博覧会や、明治6年(1873)のウィーン万国博覧会などで、薩摩焼が高い評価を受けたことで、陶磁器は輸出工芸の花形となった。この人気にあやかろうと、鹿児島以外の各都市でも薩摩風のやきものが制作された。

京都の錦光山宗兵衛(きんこうざんそうべえ)(1868〜1927)、大阪の藪明山(やぶめいざん)(1853〜1934)は、白い素地に精緻な上絵付をほどこした絢爛豪華な作風で西洋人を魅了。また横浜では初代宮川香山(1842〜1916)が眞葛窯を開き、薩摩風の金襴手のほか、器表を精巧な造形物で装飾する高浮彫(たかうきぼり)の技法で、独特の世界観を形成した。

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【金工】

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【染織】

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現代アート

【牙彫】

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【七宝】

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【陶磁】

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【水墨】

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【木彫】

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【自在】

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【金工】

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主催

三井記念美術館、朝日新聞社

協力

清水三年坂美術館

監修

山下裕二(明治学院大学教授)

企画協力

広瀬麻美(浅野研究所)

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